インド・デリーに行ってきたお話

インド・デリーに行ってきたお話

5泊6日でインド・デリーに行ってきたので雑感を。
後日追記します。

事前準備

インド・デリーへ観光目的で渡航する場合、観光ビザの取得が必要となります。通常であれば大使館へ申請書の送付を行うか、インド政府Webサイトでe-VISAを申請するかをしなければなりませんが、日本・韓国に国籍を有する場合はアライバルビザも認められています。

空港へ着いてから審査を受けるのは少々ドキドキしますが、折角(?)日本人なので、今回はアライバルビザを試してみました。同行者は皆e-VISAでしたが……笑。

また、デリーの大気汚染は北京を抜いて世界ワースト1位となっています。そこで、N95マスクと空気清浄機を用意していきました。

こちらが空気清浄機のWynd Plus。Apple Storeで購入するのがいちばん安い。水筒ほどの大きさで、給電方法もUSB-Cのため嵩張らなくて便利。スマートフォンと連動して現在の汚染指数を表示したり、出力をコントロールしたりできる。充電しておけば、持ち出してタクシーの中の空気なども綺麗にできる。

ホテルで使ってみたところ、さすがに東京並みまでは綺麗にできなかったけどかなり綺麗な空気で過ごせたので買った甲斐あり。普通に日本でも花粉の時期とか使えるし。

こちらがDS2(N95)マスク。PM2.5を95%以上カットすることができる優れもの。世界最悪の大気にいきなり飛び込むと咳や鼻水が止まらなくなりそうなので。実際、多少の息苦しさはあるけど効果抜群でした。

滞在中

出入国

成田空港からインディラ・ガンディー国際空港までは直行便で9.5時間程度。今回は国営なのに燃料代の未払等を引き起こし破産寸前のAir Indiaを選択。機体整備代をケチっているかもしれないが今しか乗れないかもしれないので。ちなみに1人あたり往復8万円程度。

そんな心配とは裏腹にちゃんと定刻に飛んで定刻に着きました。機内食もカレー。流石ですね。9.5時間の旅だけどカレーの匂いがし始めた頃には既にインド気分でした。

1日目

到着。アライバルビザを申請する人はあまりいないようで特に並ばず、手続自体はとっても簡単。手数料2,059ルピーはカードで支払い。

入国後はとりあえず現地通過を海外キャッシングで……と思いきやATMが紙幣切れ。仕方がないので隣のATMを使うもエラー画面。3つ目のATMにてようやくキャッシングできました。早速インドの洗礼を受けている気がする…。

あと空港で忘れずに現地SIMを契約。とりあえず最大手でGAFAとも協業関係にあるAirtelを選択。滞在日数を伝えると525ルピーで現金のみとのこと。事前情報では999ルピーでカードOKと聞いていたが…まあいいか。インドの現地SIMはアクティベーションの開通が半日後になるので注意。

空港からの移動はUberで。やっぱり海外のUberはとっても安いね。日本人の自分には道路に3車線引かれているように見えるが、車線関係なくウインカーも出さず左右に自由に抜かしながら走る車たち。マリオカートかな?

というわけで早速インドの洗礼を受けまくりながらホテルへ到着。三つ星級とはいえシャワールームがガラス張りのラブホ式なのは何故…?

高揚感から謎のチャレンジ精神に満ち溢れていたため、夕食は散歩がてら近所のアフガニスタン料理屋さんへ。Google マップに表示されているからという理由だけで入ったがメニューが読めない。アルファベット表記だけどこれ何語だ…?適当に頼んだし英語も半分通じてなかったけど普通に美味しかった。なんとかなるね。

2日目

朝食ビュッフェが付いていたので。全部カレー味。飲み物もチャイ。インド。

世界遺産フマユーン廟。そまゆんの墓のインド版かなと思ったけど、ちゃんとした世界遺産だった。ムガル帝国2代皇帝の墓廟で、5代皇帝が建てたタージ・マハルに影響を与えた建築らしい。シンメトリーが美しい。

中は結構広くて疲れたので、Hyatt Regency Delhiにある中華料理屋The China Kitchenへ。インドのクセが一切ない本格中華。北京ダックからスイーツ盛り合わせまで美味しく頂きました。

世界遺産クトゥブミナール。入り口で日本語がわかるというガイドさんに声を掛けられたのでお願いしてみたところ、営業トークはできても遺産の解説まではむずかしいようで。まあインドだからしかたないね。ヒンドゥー建築をイスラム建築に改築したもののようで、一部が朽ちたまま遺されているのが印象的。塔は100m近くある。

日本人オーナーが経営するお土産屋さんのHappy Hunterへ。丈夫なマサラバッグ(エコバッグ)や日本語で淹れ方の解説まで付いたマサラチャイなど、日本人向けにぴったりなお土産がたくさん。

綺麗な衣料店を見かけたので。FabIndiaへ。ファブリック・オーガニック製品を取り揃えたお店のようで、無印良品のような雰囲気。勢いで伝統服のクルタを購入。綿素材でいい感じ。

そのまま併設のカフェでディナー。全部カレーだけど食材にも拘りがありそうで、盛り付けも丁寧でいい感じ。シーフードカレーを見かけたのはこの店だけかな。

帰り道のスーパーYESSでペットボトルの水を調達しようとしたら日本にはない色の魔剤を発見。ついでにタージマハルティーとやらを箱買い。荷物検査などもあるちゃんとしたお店だった。

3日目

フマユーンが住んでいたというプラーナ・キラー(古城)へ。遺跡だけどカップル連れが多かった印象。

ラジ・ガット。インド独立の父ガンジーが眠る墓。

肝心の世界遺産、赤い壁(デリー城)はなんと定休日。確認漏れ。落胆する間もなくオートリクシャの運転手が次々と営業トークをしてくる。近くまで連れてってやると。若干嫌な予感もしていたが行くあてもないので乗車。ちなみにリクシャの語源は人力車らしいですね。

急カーブ危ないから吊り革に捕まってねと言われたが、吊り革が取れてなくなっている。さすが。デリー城の周囲を遠巻きに観光し、写真を何枚か撮ってくれた。カメラを渡すのは少し怖かったけどいい人たちだ。警戒してごめんね。

帰路はチャンドニーチョークの屋台を横目に通って進んでいく。身なりの良い小学生たちから水牛までありとあらゆるものが行き交うジャーマー・マスジド前に停車。ここのお土産屋さんとは仲良しだから割引させてあげられるよ、と。

階段を降りて地下の店の中に入ると薄暗く怪しいお香の匂いがする部屋へ。店内のあちこちにJCB使えますのステッカー(旧ロゴ)が貼られている。入り口の階段を塞ぐように運転手がニコニコと立っている。あー。理解した。割引どころか観光客連れてくるとキックバックもらえるのね。ぼったくられるやつだ。

お世話になったし少しくらい高くてもお土産ひとつくらい買ってあげようか。とりあえず商品説明を聞いてみる。これはインドの本物のシルク。日本のシルクと肌触り違うでしょと。たしかに日本のシルクとは肌触りがまったく違う。

だってこれナイロンだもん。帝人の国ニッポンがナイロンを知らないとでも?と思いつつ学生だから(大嘘)買えないよーと言ってみると、じゃあ半額にするから、と。シルクが半額になる時点で逆に怪しすぎるでしょ。さすがにシルクですらないゴミを買うわけにもいかないので、強くNOと伝えて店から出ることに。階段を急いで駆け上がると意外とあっさり外に出れた。

とりあえず大通りに出ると目の前にMoti Mahalというレストランが。看板には数々の賞の受賞歴。たしかに名前を聞いたことあるので入ってみることに。店内は薄暗く、ベロア地の座席がなぜか湿っている。こんな店が賞を受賞しまくるわけないだろうと不信感MAXに。というわけでGoogleで検索してみると、ここはタンドリーチキン発祥店のようだが、現在はMoti Mahal Deluxという店が本流?のようで、ここは寂れてしまっているらしい。

流石に湿った座席は嫌なので店を改めることに。チャンドニーチョークを通り、カリムホテルへ。ムガル帝国の宮廷料理人がオールドデリーの路地裏で始めた由緒あるお店らしい。美味。

もうリクシャは御免なのでUberを呼ぶもなかなか来ない。チャットを飛ばしてみるとガソリンを入れてくるとのこと。なら受注するなよと思いつつも待つ。やはり来ない。再びチャットを飛ばしてみるとキャンセルされてしまった。かなしい。

次の運転手はすぐに来てくれた。今日はインドの洗礼を受けすぎて疲れた。とりあえずスタバへ行こう。商業の中心地コンノートプレイスにあるスタバへ。お隣がFabIndiaだった。チャイを注文するとこんなセットで出てきた。Wi-Fiは繋がるが遅すぎて地図を開くのも一苦労。

ゆっくりし過ぎてすっかり日が落ちてしまった。あとどこを見れるかな。とりあえず近そうな連邦政府とインド門のライトアップを見に行く。満足。

Big Bazzarというスーパーへ。いくつかお土産を買ってしまった。お菓子類に興味は唆られなかったが、スパイスと紅茶を少々。あと化粧品とかも人気のようで。満足。夕飯だ。

夕飯はMoti Mahax Deluxへ。昼のリベンジ。いかにも高級レストランといった佇まいでサービスも一流。もちろん席が湿っているなんてこともない。最高に美味しい。

4日目

そうだ、タージ・マハルへ行こう。

タージ・マハルはデリーではなくアグラという街にある。日本語の文献ではオプショナルツアーに申し込んでバスで移動するか、有料特急Shatabdi Expressへの切符を外国人専用窓口で購入するという話がよく出てくるが、2016年にインド最速の列車であるGatimaan Expressが開通してさらに便利になった様子。切符もCleartripという民間サイトで購入可能。なんと2015年からApple Watchにも対応済み。

というわけでGatimaan Expressに乗ってAgra Cant駅へ。2時間もしない道中なので配られた機内食を食べている間に着いてしまった。というか機内食はわかるが花を渡されたのは一体なに…?おもてなし?

駅前でのガイド選びをミスってしまい、公設ガイドではなくフリーランスのガイドさんを引き当てていた模様。

タージマハルはやはり絶景。綺麗。シンメトリーの美しさといい、建築の規模感といい。ガイドさんお抱えのカメラマンにNikon D5300で写真を撮ってもらう。

ランチは近くのタージマハルレストランとやらへ。なぜかガイドさんが娘を連れてくる。娘のお願いによりツアーの星5レビューを目の前で書かされる。草。

午後はアグラ城へ。中に入ってゆっくり見てるとお土産が買えなくなるからと、道路を逆走してアグラ城がよく見える隠れスポットへ。いいのかこれ。

アグラ城をスキップしてまで作り出したお土産タイム、いったいどれくらいぼったくられるんだろうかとワクワクしてしまっている自分がいた。まずは大理石屋さん。日本語が堪能な店長が埼玉の蕨に住んでいた頃の話などをしてくれてすっかり気を許してしまったが、店内で扱われていたシルクがやはりナイロンだった。同行者は大理石のコースターを購入していたが、自分はPass。店外までターバンを巻いたMP高そうなおじさんが追いかけてきたのが怖かった。

次は服屋のKALA KENDRAへ。既にFab Indiaで買った綿素材のクルタを着ているのに、さらにサリーを買わせてくる。明らかにナイロンだったけどドンキのコスプレよりはちょっとマシくらいのクオリティだったので1個くらい買ってやるか。3,500円で1着購入。

今度はコンビニサイズのお店に。店内に陳列されていたお菓子が軒並み賞味期限切れで凍りついてしまったので早々と退散。

ちょっと早めに駅に着いてしまったがこれ以上ガイドさんと一緒に動いてもたぶんなにも買わないだろうなという気がしたのでここで解散。帰りの列車は爆睡してしまった。

ホテルへ戻りシャワーを浴びるともう日付が変わってしまっていた。しまった。まだ夕食を食べていない。幸いホテルのデリバリーがまだやっていたので初めて注文。意外とかなり質も量も良い出前がきて大満足。

5日目

外資系企業が集まる隣町グルガオンへ。デリーは古都で高層建築物が禁止なので、外資系企業は隣町グルがオンに集まっている。

現地で働く日本人にSouth Point Mallというモールを教えていただいた。まずは日本食レストランDomoDomo(店員が日本人とは言っていない)。この「ぶためん」ってどう見ても…。

South Point Mallの1階には駐在さん向けの小綺麗なLe Marcheというスーパーが。賞味期限が切れていないだけでも感動なのに、なんと美味しそうなレトルトカレーがいっぱい。バターチキンを中心に何種類か購入。日本食材も取り扱わていてなるほど駐在さんがよく利用するわけだ。

Cross Point MallにはSAN-CHA Tea Boutiqueが。ここはインドの紅茶鑑定士サンジャイ・カプール氏のが設立した紅茶ブランドで、国賓への贈呈用紅茶も選定しているらしい。中でもダージリンのPresidents Teaは小泉純一郎氏などにも提供されたらしい。

お土産がパンパンでそろそろデリーへ帰りたいのだが、雨天で道路状況が混雑中。Uberにもタクシーにも断られてしまい、初めての地下鉄に挑戦。トークンを購入するだけで意外と簡単。定刻運航だったし。

ホテルに帰宅すると急いで荷詰めして空港へ。ギリギリに到着。出国ブースで抜かされまくったのでこちらも抜きまくっていたところ、ターバン巻いた男に注意されてしまった。残金は制限エリア内のWHSmithとCosta Coffeeで消費。どっちもロンドンでよく見かけたよね。日清カップヌードルの現地版などを購入。

帰国

帰りは仁川経由のトランジット便。なぜかFSCのAir IndiaからLCCのチェジュ航空へトランジットする謎ルート。

地味に初めての韓国。仁川空港で食べた水餃子みたいな朝食がおいしかった。というか仁川空港がとても広くて快適でびっくり。トランジットに時間がかかる場合は一旦入国してバスツアーしてくれるプランとかもあるみたい。シンガポールのチャンギ空港みたい。

成田空港に到着。アジアの空港がどんどん綺麗になる中、成田空港は昔ながらの無骨な感じで帰ってきた感じがする。褒めてはない。

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