Pokémon GOで僕の激推しポケモンをフィーチャーしたヤドン祭が開催されることが発表されたので。
Pokémon GO
カントー地方のポケモンなので2016年のサービス開始とともに実装。しばらく目立つ活躍はなかったが、2021年の年越しイベントにてようやく衣装を獲得。
ヤドンは鈍いので遅刻してしまった様子。2021年イベントに2020メガネの衣装で登場。進化すると2021メガネになる粋な演出。もちろん色違いをゲットだぜ。
そして今回のヤドン祭にてガラルのすがた・メガヤドランが実装というわけ。今回もたくさん捕まえてきます。
ヤドンと共に歩む
Pokémon GOでポケモンに触れた方に原作のヤドンがどれだけ偉大であるかを以下補足。
第1世代
初出は国内累計822万本の大ヒット作品「ポケットモンスター 赤・緑」。最強ですね。同期はピカチュウやリザードン。最強ですね。
ヤドランの図鑑説明によると「ヤドンが海へエサを取りにいったときシェルダーに尻尾をかまれヤドランになった。」とされている。史上初の合体進化である。ちなみに異種合体するポケモンは執筆時点においてヤドン・マンタイン・カブルモ・キュレム・ネクロズマ・カセキメラ・バドレックスのみが確認されている。禁止級伝説並みですね。
ちなみにセキチクシティのサファリパーク園長(バオバ)はスタッフからヤドンと呼ばれている。このニックネームだけで園長の人柄を推し量ることができてしまうほど、ヤドンのキャラクター性は印象的。
続く「ポケットモンスター 青」ではケンタロス・ゲンガーなど後のニンテンドウカップ’97における対戦環境トップメタのポケモンがゲーム内交換で手に入ることで知られているが、なんとその中にヤドン(ニックネーム:オスカル)の姿が。
NINTENDO64「ポケモンスタジアム」では出場可能なポケモン40種の中にこそヤドランの姿はなく、ニンテンドウカップ’98への出場権もなかったが、主役は遅れてやってくる。
ニンテンドウカップ’99では’97・’98の出場者の手持ちポケモンとミュウツー・ミュウが出禁という環境となり、ド忘れ型ヤドランが一躍環境トップメタに。現代でいうとエースバーン出禁後のパッチラゴン。ユンゲラーのサイコキネシスを半減でき、レベルアップ技と技マシンを合計するとミュウに次ぐ数の技を覚えるため、幅広い対面で活躍していたそうな。
第2世代
第2世代の開発は非常に難航したことで知られているが、『月刊コロコロコミック 1997年5月号』では「ポケットモンスター2」の新ポケモンとして①ヤドキング 、②ドンファン、③デンリュウの3匹が紹介されている。つまり最初に発表された新ポケモンの1匹となる。1999年「幻のポケモン ルギア爆誕」にもルギア ・マリルと共に登場している。
「ポケットモンスター 金・銀」において、ヤドンはヒワダタウンで信仰を集める存在として描かれている。400年前の旱魃からヒワダタウンを救うなどカイオーガ並みの能力があるらしい。本作品で信仰が描かれているポケモンはスズの塔のホウオウとヒワダタウンのヤドンくらいではないだろうか。ここで一気にパケ伝並みの神格化。
ちなみにポケモンの名前が入る地名はこの時点だとヤドンの井戸、マダツボミの塔、ディグダの穴のみ。時代が下るとアローラ地方にディグダトンネル、ナッシー・アイランド、ピカチュウの谷が登場する。その名の通り、ヤドンの井戸の水上にはヤドンしか出現しない。ここでのテキスト「やぁん」はヤドンの代名詞に。
ヒワダタウンのガンテツが作る通称「ガンテツボール」は後の時代で「オシャボ」として人気を集めることとなる。「ガンテツボール」でポケモンを捕獲する際には、ヤドンのために正義感を発揮したガンテツに想いを馳せてほしい。
また、「ポケットモンスター クリスタル」ではモバイルGBアダプタを利用することで幻のポケモン・セレビィがヒワダタウン横のウバメの祠に現れるというイベントが発生する。今年の映画には色違いのセレビィが登場するが、その際にも是非ヒワダタウンのヤドンたちにも想いを馳せてほしい。
ちなみにこの時代のヤドンのドット絵にはヤドラン同様のお腹の模様が描かれていたりする。
第3世代
第3世代ではハードウェアの制約から従来の作品との互換性がリブートされてしまい、ヤドンがリストラされた「ルビー・サファイア」においてはヤドンを入手する術がなく、実質・幻のポケモンと化していた。
第3世代ではカントー地方のリメイクが早くも発売。しかしなんと「ファイアレッド ・リーフグリーン」では重大な改変があり、なんとヤドンは「リーフグリーン」限定出現となってしまった。貴重すぎるヤドン。やはり実質カイオーガだから片バージョン限定なのだろうか。
ちなみに「ファイアレッド」側で対応するポケモンはコダック。納得のいく組み合わせである。ちなみにナナシマ2の島「きわのみさき」3の島「きのみのもり」の水上ではヤドンとヤドランしか出現しない。なんだこの楽園は。
ホウエン地方においては実質・幻のポケモンであるため、この世代ではヤドンの配布が行われている。ポケモンセンター 「ポケモンもっと集めよう!キャンペーン」第3弾として19種類のポケモンから1匹を選ぶ形で配信。当時の配信は列に並び直せば何度でも受け取れた良い時代。
米国トイザラスでも「Trade and Battle Day」として12種類のポケモンから1匹を選び交換(親名:JEREMY)する形で配信されたそうな。
第4世代
「ダイヤモンド・パール」でもヤドンは引き続き「パール」バージョン限定ポケモンへ。ちなみに「ダイヤモンド」で対応するポケモンはハネッコ。共通点はピンクでかわいいところと、かつてネコに小判が使えたところ。
しかも出現方法が少々特殊で、ハクタイシティ側の205番道路で「ポケトレ」を起動すると低確率で出現するというもの。まさにレアリティは伝説級。
ちなみに続く「プラチナ」では「ダイヤモンド・パール」で捕まえにくかったポケモンの多くが通常出現することが売りのひとつであったが、ヤドンはとても貴重なポケモンなので引き続きポケトレ限定に。
この世代のリメイク作品「ハートゴールド・ソウルシルバー」は「金・銀」以上にヤドンが主役の最高傑作。カントー・ジョウトの2地方を跨いでヤドンを連れ歩くことができる唯一の作品。
第7世代に至るまでガンテツボールが入手可能な作品は長らくHGSSのみだったため、多くのユーザーがヒワダタウンのガンテツのもとへと通っていたことだろう。ガンテツに会いに行くということは即ちヤドンを参拝しに行くも同然。ヤドン信仰がユーザーの間で広まった瞬間であった。
対戦環境においてもヤドランに追い風が吹いた世代で、トリックルームの登場により発動役兼アタッカーという役割を得るなど、従来以上の活躍を見せることとなった。
第5世代
「ブラック・ホワイト」は殿堂入りまで新ポケモンしか登場しないという挑戦的な作品に。ヤドンはクリア後に解禁される豊穣の社にのみ出現。
豊穣の社といえばランドロスを祀る祠があるマップで、シナリオ上はランドロス捕獲のために訪れる場所。ランドロスといえば冠の雪原に至るまで一貫して環境トップメタとなる最強の準伝説ポケモン。ランドロスとヤドンにこんな縁があったとは。
「ブラック2・ホワイト2」でも同様に豊穣の社にのみ出現。シナリオ上はランドロスを霊獣フォルムへ変化させる「写鏡」を入手するために訪れるが、こちらでは更にヤドンの大量発生イベントが追加されている。
ランクバトルでランドロスと対面した際にはヤドンのことも片隅に思い出してあげてほしい。
「ドリームワールド」では隠れ特性の再生力を獲得。PDW限定となるドリームボールはその色合いやイメージからヤドンのオシャボとしても非常によくマッチしている。
対戦環境においても、再生力やゴツゴツメットの登場に、環境メタのアタッカーのタイプ一致技で効果抜群を突かれにくいことが相まって、耐久型としての地位を不動のものとした。
全国25大学の学園祭で開催された「Trade for Evolution!」イベントでは通信進化で進化するポケモン8種類の中から1種類がランダムで配信された。京都大学で配信された親名「きょうえん」ヤドキングは最高学歴のヤドキングとして知られる。
第6世代
「X・Y」ではアズール湾とその隣フラージュ通りにて出現。アズール湾といえばシナリオ上はサンダー・フリーザー・ファイヤーを捕獲できる場所である。またしても伝説のポケモンとの深い関わり。やはり神格を持っている。
毎度のことながら主役は遅れてやってくる。「オメガルビー・アルファサファイア」ではヤドランがメガシンカを獲得。ヤドンはホウエン地方以外出身で、しかも当時のホウエン地方からはリストラされていたはずだが、スピアー・ピジョット・ハガネールなどと共に大抜擢。
そのためORASではホウエン本土ではなくマボロシ洞窟にのみ出現。逆にレアリティ高くていいですね。
そしてなんとポケモンだいすきクラブにヤドンパラダイスが開設。ヤドンのうた、ミニゲーム、4コママンガ、育成論などとコンテンツが充実しすぎている。情報過多。かつてないほど持ち上げられた瞬間である。おそらくヒワダタウン出身者が株ポケに就職したのではないか。
対戦環境においては受けループ「ラキグライヤドラン」トリオを結成し、環境トップメタのメガガルーラに対する受けとして活躍。新たに獲得したメガシンカはもちろん、メガシンカなしでも再生力+ゴツゴツメット型の強さは健在であった。
ポケモンセンターでは「強★カワ ピカチュウのメガキャンペーン」第2弾としてORAS向けにレベル100・メガストーン持ちのヤドランを配布。5種類のポケモンから1種類ランダムで配信される形式であったが、5週それぞれチャレンジできたため入手できた方も多いのではないか。
エイプリルフールネタとしてうどん県こと香川県と「ヤドン県」コラボを始めたのもこの時期。自治体とのコラボはのちにポケモンローカルActsとして整理されるが、「ヤドン県」コラボはその第1弾とも呼べるもの。やはりコンテンツ力が最強。
第7世代
これまで入手方法が限られがちだったヤドンに衝撃の展開。アローラ地方では「サン・ムーン」「ウルトラサン・ウルトラムーン」共に1番道路のハウオリシティ外れにて出現する。つまり御三家をもらった次の瞬間にはヤドンを捕まえることができる。旅パ入り間違いなし。
メレメレ島では他にもカーラエ湾に生息しているほか、ウラウラ島の15番道路・16番道路で出会うこともできる。
VC版第1世代との連動が可能になり、ネコに小判を覚えたヤドランが連れてこられるようになった。単純にかわいい。
残念ながら専用Z技の獲得はなく、カプ・コケコの台頭も相まって対戦環境では暗黒時代が到来することになる。
ハードは移り、Switch「Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ」では原作通り双子島に生息。シンボルエンカウントの導入で眺めているだけでかわいい。出現場所の都合上、連れ歩けるようになるのがシナリオ終盤となるのがもどかしいところ。
しかし、序盤にもハナダシティではヤドンのお世話をするイベントがあるほか、セキチクシティでもサファリゾーン改めGOパークに初めて訪れた際はヤドンのかわいいアニメーションが見られる。かわいい。
そしてなんと怪獣マニアのデザインリニューアルにより、怪獣マニアの着ぐるみがヤドン仕様となった。かわいい。旧デザイン怪獣マニアのテーマソング作成からわずか半年後の出来事であった。
ちなみにネコに小判が技マシンで復活。実に第1世代以来である。
ピカブイには特性や道具の概念がないため、再生力やゴツゴツメットといったBW以来の戦法は取れなくなった一方で、初代では覚えなかった欠伸を新たな武器に、ステルスロック要員のプテラと共に環境メタ入りを果たしている。
メガシンカは環境トップメタのミュウツーに使用することが一般的なためここでもメガシンカは封印。
第8世代
衝撃の出来事。「ソード・シールド」では単にヤドンが出現しないだけでなく、過去の作品から送ることもできない制約が課された。「ルビー・サファイア」以来の危機である。
しかし心配ご無用、やはり主役は遅れてやってきた。ORASの再来、いやそれ以上か。なんとアップデートにより一発逆転でリージョンフォームを獲得し、ブラッシータウンではヤドン史上初の固定シンボル戦が設置。
しかもDLC「鎧の孤島」ではガラルヤドンとダクマを主役としたシナリオが展開される。一礼野原のガラルヤドンの群れに癒されるだけでなく、ヨロイ島・カンムリ雪原では連れ歩きも可能。ディグダイベントでは隠れ特性の原種ヤドンももらえる。こんなにヤドン尽くしでいいのだろうか。
「冠の雪原」の配信によりガラルヤドキングも追加。ガラルヤドランと共に専用特性・専用技を獲得するなど枚挙にいとまがない。
ちなみにピカブイに引き続きネコに小判の技マシンが使用可能(重要)。
ガラルヤドキングの解禁によりヤドンはニャースに次いで進化系が豊富なポケモンとなり、キャンプが捗る。イシツブテは入国不可。しかし対戦ではリージョンフォームは同一と見做されるためヤドン統一構築は未だ不可。シェルダーとパルシェンを親戚とカウントしても未だ1枠足りない。そんなときは長年の相棒コダックも入れよう。
冠の雪原の対戦環境は始まったばかりだが、おそらくガラルヤドランのクイックドロウを発動すれば環境トップメタのランドロスを冷凍ビームで処理できるので最強。相手の技を全部避けて自分の技を全部先制で当てればだいたい勝てるはず。
また、アップデートによりレギュレーションマークが導入され、過去作出身の個体もランクバトルに参戦可能に。リーフグリーンからリボン=二つ名を38種類揃えたヤドランや、ランドロスをよく知る豊穣の社の輝石ヤドン、京大出身のヤドキングなどを揃えたヤドンオールスター構築でランクバトルを勝ち抜こう。
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