11月24日(土)、25日(日)に東京ビッグサイトにて開催されたゲームマーケット2018秋に参加してきました。
両日ともじっくり試遊を楽しみ総額2万円分ほどの戦利品を獲得してきたので、今回はこれらの戦利品をご紹介します。
ゲームマーケットとは?
ゲームマーケットをご存知でしょうか。
ゲームマーケットは日本最大規模のアナログゲームの展示即売会イベントであり、今回は出展者が781サークル、参加者は推定22,000人が集まったそうです。
試遊卓はいいぞ
ゲームマーケットが最高に楽しめる理由は試遊卓の存在です。
会場の3分の1程度を試遊卓が占めており、その場でルール説明を受けながら実際に遊んでみて、面白かったら買うといったことができます。
アナログゲーム、すなわちボードゲーム、カードゲーム、テーブルゲーム、TRPGなどはしばしば難解なルールを伴うため、実際に試遊できるというのはとてもありがたいです。
試遊しているとあっという間に時間が経ってしまい、まるでテーマパークに来たかのように楽しめてしまいます。友人と参加するのはもちろん、ひとりで参加してもサークル関係者や他の参加者と試遊できる環境が整っています。
戦利品(1日目)
というわけで、戦利品紹介です。
1枚目の左上から時計回りにご紹介していきます。
CRIMAGEさん
Twitterで見かけたことがあったので。単語カードを組み合わせて、センスが光る愛の言葉でプロポーズするゲームです。
ルールは単純で、親が10数える間に子は単語カードを組み合わせてプロポーズの文章を作ります。親は一番グッとくるプロポーズを捧げた子の指輪を受け取ります。親を順番に変えていって、いちばん最初に指輪を渡しきった人の勝利です。
ルールが単純明快なのはもちろん、なんといってもデザインやセンスがエモい。
SHUNROIDさん
スープメング。それは高得点のラーメンを作る競技である。
ルールは簡単。最近ラーメンを食べた人から順に始めます。山札から1枚引き、手札から1枚を、自分又は他人の丼に入れていきます。こうして自分の丼をボーナスポイントがもらえる具材の組み合わせにしていくのですが、他人からも要らない具材を押し付けられていくのでなかなか理想のラーメンにたどり着かない。
自分がラーメン完成だと思ったタイミングでいっちょあがり!を行い、ゲームから抜けていきます。全員が終わった時点で得点がもっとも高い人の勝利です。
ちなみに購入するとオマケでレジ袋とお箸をつけてくれましたが、こちらはゲームに使いません。
とりげぇむずさん
スマートスピーカーを使った新感覚アナログゲーム。
ルールはいたって単純。山札から引いたカードに書かれている単語をスマートスピーカーに言わせていくだけです。たとえば「雨」なら「今日の天気は?」「明日のロンドンの天気は?」といった次第です。
日によって変わる質問や、特殊効果をもったカードも存在するため、何度でも楽しむことができます。
スマートスピーカーはもちろん、スマートフォンのSiriやGoogle アシスタントとも遊べますし、AIを変えていくことでまた違った楽しさを発見できます。
ゲーミフィジャパンさん
『ザ・会計』
会計を体で学ぶ会計アクションゲームです。クラウド会計「freee」社内ボードゲーム部のコンペティション応募作品。
会計の基本として、利益とは売上から変動費と固定費を引いたものとなります。
このゲームでは、まず配られたカードに記載された固定費を全員に公開し、そして全員一斉にサイコロを振って売上と変動費を決定し、利益を瞬時に計算します。
そして自分の利益がもっとも高いと思ったら、手を叩いて他のプレイヤーに買収をしかけます。自分が買収されそうだと思ったら、手を引っ込めて撤退を行います。お手つきをしてもペナルティはありません。
ここで買収に成功した数×固定費が自分の得点となります。先に一定の得点へ到達した人の勝利です。
迅速な意思決定による判断力が養われそうです。
反社会人サークルさん
システム開発プロジェクトの風刺画を夢のゲーム化!
顧客が期待した通りのシステムとして完成しなかった原因は、開発側の勝手な思い込みや都合の押し付けだと思いきや、そもそも最初に顧客が説明した要件からしてズレていた、というオチを体験することができます。
顧客からまず要件がひとつ提示され、各プレーヤーは要件を満たすように手札から場にカードを出して開発を進めます。開発が一巡するごとに顧客から追加の要件が提示され、開発である各プレーヤーは振り回されていきます。要件を満たした人は要件カードを入手することができます。
最後にシステムのうち隣接する塊になっている自分のカードと、要件カードが得点となります。
サラリーマンの過労実態を夢のゲーム化!
ひとりが「上司」、残りが「社畜」となります。
「社畜」は「カロウシ」しない程度に残業代を稼いでいきます。手札から「残業カード」か「業務外カード」を出して労働します。前者は残業代が発生しますが、後者には発生しません。
「上司」は「カロウシ」判定が降らないように、もっとも残業している「社畜」の「残業カード」を没収してなかったことにしていきます。
誰かが「カロウシカード」を引いてしまったらラウンド終了です。累計100時間以上労働していたら「カロウシ」成立で、死んでしまったら元も子もないので0点です。100時間未満であった場合は一命を取り留め、調査の結果として業務外労働も含めた残業代が支払われます。
「上司」を交代していき、最後に獲得した残業代がいちばん多かった「社畜」の勝利です。
その他、労働に関する同人誌2冊も購入しました。
クリエイティブAHCさん
アナログゲーム情報誌。トランプだけでTCG風ゲームができる「ブラックポーカー」の特別掲載などに紛れて、なぜかアナログと対局にあるARスポーツ「HADO」の特集。記事に友だちがたくさん映っていました。
戦利品(2日目)
初日に比べると少なめです。
シャスールさん
トランプ型対戦カードゲーム。今回もっとも私がどハマりしたゲーム。
通常の54枚のトランプにそれぞれ攻撃力や効果などが書かれており、トランプとしてはもちろんMTGのようなカードゲームとしても楽しめる。
カードの特殊効果によってブラックジャックやポーカーをゲーム中に行うこともあるなど、トランプをベースにしていることによるメリットがふんだんに活かされている。
デッキごとに個性があり、各デッキの戦力バランスがうまく保たれているあたりも非常に秀逸。
カードのイラストはオリジナル作品を出している個人の作家さんなどに協力していただいているらしい。将来的には各作家のオリジナル作品によるプラットフォームとして育てたいという大きな夢を語っていたのが非常に印象的。
おにやんまさん
『人労』試作版
人ヲ労ワルと書いてジンロウ。クラウド会計「freee」社内ボードゲーム部のコンペティション応募作品。
プレイヤーは社長、平社員、怠け者、秘書、派遣さん、新人であり、各自はお互いの正体を隠したまま秘密プロジェクトに参加します。
プロジェクトリーダーになったプレイヤーは参加者を3人選び、3人で議論をして出す手札を決め、プロジェクトを進め、次のリーダーを指名します。リーダーが一巡した時点がプロジェクト達成期限となります。
ここで、役割それぞれで勝利条件が異なります。たとえば平社員はマジメなのでプロジェクト達成と全員の恋愛・休暇の消化が勝利条件ですが、派遣さんはキャリアアップさえできればいいのでプロジェクトに何度も呼んでもらい、手札を使い切ればそれで勝利です。
人狼と違い、そもそも議論の場に参加する人間を選ぶ時点で既に戦いが始まっています。それぞれの役割ごとにキャラが立っているのでとても楽しめます。
SHIKUMINさん
研修用のボードゲーム。サラリーマンが今話題の副業を始めて資産を増やすゲームです。
まずは手近なアルバイトやユーチューバーに始まり、それを元手に投資や会社経営にも手を出していき、10年後にいちばん多く稼いだプレイヤーの勝利です。
各副業の成否はサイコロで決まりますが、これは単純に運のみで決まるゲームではありません。事業に失敗した際にコストを掛けてでも撤退したほうがいいのかなど、経営意思決定が勝敗を分けます。この点が実際の会社経営にも活きるとして研修用に使われる所以となっています。
なんと領収証を切ってくれました。
鍋野企画さん
『犯人は踊る』第三版
自分の役割がコロコロ変わっていくゲームです。
役割やアクションが記載されたカードが手札となり、プレイヤーはひとりずつ場にカードを出していき、カードの効果を発動していきます。
探偵が犯人をつきとめたとき、犬が犯人をあぶりだしたとき、犯人が最後まで逃げ切ったときが勝利条件ですが、全員で隣の人にカードを渡すなどの効果が発動してしまうと、戦局は一変していきます。
サクサクと進んでいく上に、最後までどんでん返しがあるので非常に楽しいゲームです。
スリーモンキーズカフェAKIBAで出会って以来とても好きなゲーム。自分用が欲しかったので購入。
総括
今回はひとりで参加したので試遊は他の参加者としてきたわけですが、また友人とやるのも違った楽しさがあると思うので、今回は持ち歩きやすい小さめのゲームばかりを購入してきました。
特に人労やカロウシなどは人数も必要なので人が集まるときには持っていきますね。
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